フィードと回転、回転と排出 – 多くのプロセスシーケンスでは、特定のアプリケーションに応じてコンポーネントを回転させて位置決めするために、スイベルユニットが必要となります。そのためにSCHUNKは、出力密度、耐久性、試運転、メンテナンスの面で標準となる堅牢なSRMスイベルユニットを自社ポートフォリオに揃えています。今やこれは最大180°の空圧旋回の標準となり、高トルクと高慣性モーメント、短い旋回時間、大きなセンターボア、堅牢なベアリング、そして同時にスリムな干渉輪郭の組み合わせで、機械メーカーやプラントメーカーを驚かせています。自動化のエキスパートSCHUNKのSRMシリーズに、すべてのステップサイズが揃いました。ユーザーは、独自の要件に最も適したサイズを使用し、コンパクトな寸法で最大限のパフォーマンスを得ることができるようになりました。
SCHUNKの各種グリッパーに加え、BFSAはSRM 25を顧客専用の自動化セル内に設置しました。このセル内で、あらかじめ旋盤加工された部品が個別にローレット加工機にフィードされます。ローレット加工の後、コンポーネントはロボットによって取り外され、冷却油を除去するために吸引洗浄されます。それからロボットがコンポーネントを測定ステーション上に誘導し、ローレット加工の結果はここで動的にチェックされます。その後、部品はPZN-plus 64汎用グリッパーを介して旋盤ステーションに搬送され、再びセルから排出されます。ここで、SRMスイベルユニットは非常に重要な役割を果たします: ローレット加工されたコンポーネントは、ローレット加工機から取り出されるときは、コンベアベルトに載せるために下向きになっています。スイベルユニットはこの部品を180°回転させて上向きにするのです。
このピックアンドプレース・ステーションのスペースは非常に狭くなっています。セル設計の背景にある基本的な考えに従って、BFSAはコンパクトさを重視し、できるだけ小さなスペースで可能な限りのパワーを生成することに重きを置いています。このため、BFSAは当初、自社で設計したSRU-plusスイベルモジュールをこの狭い場所に設置していましたが、サイズが小さすぎて本来の目標を実現できませんでした。現在は、SRM 25空気圧スイベルモジュールが旋回部分を引き継いでいます。SCHUNKは現在、SRMシリーズを明確な段階的サイズと均一なトルク推移とで完成させています。このため、BFSAは同じ用途でより小型・軽量のユニットを使用することができ、同時により高い性能を引き出すことができます。SRMモジュールの大きなトルクとショックアブソーバーの高いエネルギー吸収性により、コンポーネントは正確かつ穏やかに置かれていきます。「このコンパクトで堅牢なSRM 25スイベルユニットは、このようにタイトな設計のピックアンドプレースステーションで本当に役立ってくれています」と、BFSAの設計・製造マネージャー、Rudolf Martin氏は述べています。「同じ設置スペースでより高い性能を得ることができ、偏心荷重を12時方向以上に旋回させることも簡単にできます。」
ローレット加工セルでは、SCHUNKの複数のグリッパーが完璧に連動し、コンポーネントを次のステーションへスムーズに搬送します。このセルは、さまざまなサイズと形状で最大8種類のコンポーネントを処理できます。クイックジョー・チェンジシステムと各種チェンジセットのおかげで、BFSAはグリッパーフィンガーを柔軟に切り替えることができます。このようにして、同じグリッパーと同じSRM 25スイベルユニットを使って、異なるコンポーネントをセル内で取り扱うことができます。
BFSAはまた、カスタム設計のマーキングセルに複数のSRMモジュールを使用し、工程がスムーズに進むようにしています。まず最初に、完成した旋盤加工部品は、電気メッキの後、SRM 16スイベルモジュール上のPGN-plus-P平行開閉グリッパーでピックアップされます。その後、ユニットはリニアスライドを介して持ち上げられ、監視用センサーに提示されます。その後、SRM 16モジュールがワークを水平方向に180度回転させ、マーキング工程に正しく位置合わせします。ここでロボットがPZN-plusの3ジョーグリッパーでコンポーネントを受け取り、マーキングレーザーの前に誘導して、それから排出ステーションに搬送します。ここでは、SRM 16スイベルユニットの別の平行開閉グリッパーが、完成したラベル付きコンポーネントを引き継ぎます。コンポーネントは180度回転し、センサーで再びチェックされ、次の処理工程に排出されます。
Marco Rombach氏
私たちのフレキシブルセルでは、非常に小さな部品から比較的大きな部品までを取扱っています。このため、1台の機械でこの性能スペクトルをカバーできる自動化ソリューションが必要です。私たちはSRU-plusを独自に設計しましたが、これは単純に小さすぎて、必要なパワーを供給することはできませんでした。しかし、設置スペースが限られているため、より大きなユニットを設置することはできませんでした。そこで、SCHUNKが新たな寸法設定のSRMを私たちに勧めてくれたことで、窮地を脱することができたのです。このスイベルモジュールは現在、すべてのステップサイズで入手可能です。なので、私たちも自分たちに最も適したサイズにアクセスすることができました。比較的小さな設置スペースにもかかわらず、SRMはより高い最大モーメントと優れた減衰性を提供し、絶対的な安定性で作動します。
それからは、出力密度の向上と同時に大胆なダウンサイズを実現にするSRMは、当社全体で使用されるようになりました。私たちの中核コンセプトは、お客様のスペースに統合しやすいコンパクトなセルを作ることです。このため、設置スペースは常に私たちの課題となっています。私たちは常に、可能な限り小さなスペースでフルパフォーマンスを発揮する必要があります。だからこそ、SRMは我々にとってちょうどいいタイミングで登場したといえます。
おそらく代替案はあることでしょう。しかし、私たちに必要なのは絶対的な信頼性であり、SCHUNKのコンポーネントにはそれがあります。私たちの顧客にとっては、信頼性が頼りです。彼らのシステムは年中無休で稼働しています。仕様として求められるのは、最大のスループット、ダウンタイムがないこと、高い柔軟性です。信頼性は最優先事項であり、顧客は可能な限り最高の供給パフォーマンスを必要としています。そのため、ここではいかなる実験も許されません。そしてこれは最高の品質があってこそ実現できることであり、だからこそ私たちはSCHUNKを信頼しているのです。