SLDシリーズは、より高い基本定格荷重とより長い耐用年数の要件を満たすことができるダイナミックなオールラウンダーとして開発されました。同時に、オートメーションのエキスパートであるSCHUNKは、このシリーズによりリニア直動軸のポートフォリオを拡大し、モジュール設計により魅力的な価格性能比を実現しました。幅広い用途に対応するために現在2種類のサイズを用意しており、それぞれ4種類のモーターサイズと最大2.4 kNの駆動力、および最大106 kNの定格荷重に対応します。その他のバージョンは今後拡充予定です。電動ドライブと経路測定システムはすでにコンパクトな軸に統合されているため、俊敏で省スペースな動作シーケンスが可能です。ダイレクトドライブの加速度は最大100 m/s²、速度は5 m/sであり、高いダイナミクスと短いサイクルタイムを保証します。同時に、このドライブはお客様に±0.01mmの精度を保証します。エレメントには機械的な遊びがないため、摩耗部品がなく、メンテナンスコストを最小限に抑えることが可能です。さらに、このドライブは性能を損なうことなく、どのような長さにも設計が可能です。SLDシリーズのリニアダイレクト軸には、UL認証が標準装備されています。これは、米国市場やその他の市場に迅速に参入するための前提条件です。
SLD軸の重要な部品であるプロファイルレールガイドにより、コンパクトな設計と高荷重の吸収が可能になります。最大6,000 mmのストロークが可能です。軸内部へのゴミやホコリの侵入を防ぐだけでなく、カバーを使用することで、粗い、鋭角、または高温の異物がある場所での用途にも対応可能となります。これは、過酷な環境での使用に道を開くものです。また、カバーを使用することでオーバーヘッドアッセンブリからのグリース漏れも防止します。
SCHUNKのこのシリーズは、 、重力負荷がかかった軸の不用意な落下や転倒を防止する保持ブレーキといった、豊富なオプションをご用意しています。これにより、アプリケーションの安全性が確保されます。スライドの下に取り付けられ、空気圧で作動するブレーキは、停電時にも確実に作動します。さらに、リニアダイレクト軸には、実績のあるインターフェースHiperface/HiperfaceDSL、DRIVE-CLiQ、Sin/Cos、SSIを備えたモジュール式エンコーダシステムを採用しています。すべてのエンコーダはSIL2/PLdにも対応しています。ご要望に応じて、カスタム測定システムを組み込むことも可能です。
SLDシリーズは、取り付け、設置、組み合わせに関して、あらゆる選択肢が用意されています。つまり、リニアダイレクト軸は、アダプタープレートを使用して簡単に組み合わせることができ、クランプで固定し、さまざまな用途に対応します。高い動力性能や定格荷重、長い耐用年数により、この軸は電子・電気工学、食品・包装、ライフサイエンス、組立オートメーションから太陽光発電、自動車工学に至るまで、幅広い産業に最適です。例えば、e-モビリティでは、角型セルの取り扱いは、柔軟性、ダイナミクス、精度に高い要求があるヘアピンアプリケーション同様に効率的に実装可能です。電動直線軸の簡単な設定と設計のために、SCHUNKはデジタルサービスを拡大しており、今年中に実用的なコンフィギュレーターを立ち上げる予定です。
