SCHUNKはバッテリー駆動の新型クランプ装置で、工程に関連するステータスをリアルタイムで取得して機械制御システムへこれを効率的に送信したいと考える企業に、先駆的なソリューションを提供します。このテクノロジーは、運用コストの削減や、クリーンルームや食品産業では絶対に避けたいコンタミネーションの回避など、コストのかかる空圧/油圧のソリューションからの脱却を目指す業界にとって、特に魅力的なものです。
この新開発では、SCHUNKはクランプ装置と機械制御システムとの間のワイヤレス通信にIO-Link Wirelessを採用しています。EMO2025では初めて、この技術を利用したバッテリー駆動のTANDEMクランピングブロックKSE3シリーズとクイックチェンジパレットモジュールVERO-Sが発表されます。クランプ装置の作動、そして恒久的に記録されたステータスの送信はIO-LinkワイヤレスとIO-Linkマスタを介して行われ、これらの情報は機械制御システムに転送されます。
この分野でのハイライトは、BRC無線技術のスペシャリストであるBlum Novotest社とのコラボレーションです。BRC無線技術を搭載したBLUM測定システムがすでに使用されている場合は、既存の生産工程にSCHUNKの新しいクランプ装置を迅速かつ高いコスト効率で統合できます。これにより、時間を節約し、設置の手間を減らし、生産の柔軟性を高めることができます。
バッテリー駆動に切り替わっても、クランプ力や引き込み力に妥協する必要はありません。それどころか、この新しいクランプ装置は空圧や油圧システムと同等の性能を発揮します。また、アクチュエーターとエレクトロニクスがクランプ装置に完全に統合されているため、干渉範囲が追加されることもありません。信号処理はクランプモジュール内で直接行われるため、IO-Linkインタフェースだけを接続すればそれだけで事足ります。SCHUNKの新型バッテリー駆動式クランプ装置は、パワフルなだけでなく高効率。1回の充電で、最大1,000回のクランプが可能です。こうしてSCHUNKは、持続可能で資源効率に優れ、生産性の高い製造業の未来への道を邁進しています。