多くの部門で、製造はますます「多品種・少量」の方向に進んでいます。そこで、最小のバッチサイズであっても、手作業によるセットアップ作業をまったく行わずに、さまざまなバリエーションを製造できることが、企業にとって大きな利点となっています。BSWS-Rフィンガークイックチェンジシステムは、柔軟なソリューションでこれを可能にします。BSWSシリーズの最新の進化では、ロボットがプロセス中にグリッパーフィンガーを自動交換することを可能にします!
これまでは、グリッパー自体を交換する場合にのみ自動交換が可能でした。一方BSWS-Rは、最小限の部品でこのタスクを達成できるのです。各グリッパーフィンガーに必要な部品は、ジョークイックチェンジシステムのベース、アダプターピン2本、デポジットステーションのみです。ベースはワーク専用グリッパーフィンガーにねじ止めされ、アダプターピンはグリッパーのベースジョーに取り付けられます。ベースがデポジットステーションに移動すると、ロックピンが作動してフォームフィット機構のロックが解除されます。ロボットはジョー・クイックチェンジシステムから上方に移動して離れます。ジョーとベースはデポジットステーションに残ります。ロボットが自動で交換を行うため、他に作業はありません。この新しい設計により、ジョーに穴を開ける必要がなくなりました。必要なのはネジ穴のみです。これにより、ジョーを設計する際の自由度がさらに増しました。
BSWS-Rのサイズは9種類展開です。サイズ100までの小型バージョンでは、サポートステーションはエラストマーベアリングで設計されています。そのため、コボットとの使用に最適です。プロセス信頼性をさらなる向上のため、オプションで、ジョーがデポジットステーションにあるかどうかを確認する誘導型近接スイッチが利用できます。また、フィンガーコーディング用のRFIDデータキャリアを設置するベースも用意されています。新しいBSWS-Rに加えて、シリーズにある2つの手動チェンジシステムも存続します。試行錯誤を経たBSWSでは作業者は六角レンチを使用してフィンガーを交換しますが、BSWS-Mではボタンひとつで交換できます。