SCHUNKの実習生切断機オペレーターであるJulian Geloさんは、半年間、このコンクールに向けた準備に余念がありませんでした。技能五輪国際大会ドイツ大会で決勝に残った6名に課された課題は厳しく、多岐にわたるものでした。トップクラスの技術力だけでなく、才能ある若者たちには慣れない環境のなかで時間的なプレッシャーと見本市の来場者の注目にさらされながらも最高のパフォーマンスを披露することが求められました。今年のEMO（生産技術に関する世界有数の見本市） では、3日間の競技日のそれぞれで、出場者には異なるワークの製造が課されました。与えられた課題は、初日に1つの部品を製造し、2日目に組み立て、3日目に小さなシリーズを製造することでした。
CNC旋盤加工におけるJulian Gelo氏の見事な活躍は、SCHUNKの代表としての成功だけでなく、実習生としての実績にも大きなプラスとなりました。SCHUNKチーム全員だけでなく、Gelo氏の師匠Felix Seidel氏もこのことを特に誇りに思っており、「この困難な種目でEMOに出場したすべての選手たちに心から敬意を表したい。Julian Geloは、彼自身のため、そしてSCHUNK代表として素晴らしい仕事をした。これは、切削機械のオペレーターとしてのトレーニングがいかに有益でまた含蓄のあるものであるかをあらためて示すものだ」とコメントしました。このトレーニング関係の大会は、仕事内容の変化を最もよく表しています。今日、切削機械のオペレーターは最先端のコンピューター制御の機械を操作し、複雑で自動化が進むプロセスの監視や最適化といった責任を負っています。その過程で、彼らは常に新しい製造工程を学んでいます。このため、技術に興味を持つ若く才能ある人材にとって、この職業は魅力的なキャリアの選択肢となっています。
そのため、SCHUNKの実習生期間では、専門知識を実践的に伝えることを特に重視しています。近代的なトレーニングセンターでは、SCHUNKの若手が職人技の基本だけでなく、自動化されたロボット支援工程における最新の機械やプラント技術の扱い方も学んでいます。個人的な成長に関しても、プロフェッショナルの世界での要求に対して最適な準備ができるよう、あらゆる機会が与えられている。Julian Geloさんは、ツール把持、ワーク把持、把持技術、オートメーション技術リーダーであるSCHUNKでの実習生生活への意気込みを「準備期間中、SCHUNKは私を全面的に支援してくれました。その結果、ハノーファーでプロとして学んだことを披露できただけでなく、自分自身に課した個人的な目標も達成することができました。代表チームの一員となるチャンスに胸躍る思いです」と語りました。この大会でメダルを獲得した3名のうち1人には、2024年にリヨンで開催される技能五輪国際大会にドイツ代表として出場するチャンスが与えられます。
技能五輪世界大会は「技能の世界選手権」とも呼ばれ、世界各国から集まった若いプロフェッショナルたちが、さまざまな技能分野の技を競い合う国際大会として知られています。その過程で、出場者は地域大会や全国大会で最高のパフォーマンスを発揮するよう求められるだけでなく、意見交換を行い、仕事を楽しみながら最高レベルの指導者から学ぶことができます。国内レベルで実力を証明した選手には、欧州選手権や世界選手権に出場するチャンスが与えられます。ドイツは現在、欧州技能五輪( EuroSkills) と世界技能五輪( WorldSkills) の40以上の種目で代表を務めています。9月18日から23日まで、ハノーバーのEMOで「CNC旋盤加工」のドイツ選手権が開催されました。
